腎不全にともなう症状は、腎臓の機能がかなり悪くならないと現れません。
初期~中期は症状がほとんどないため、早めに治療を行わないと、病気はどんどん進行してしまい、透析をせざるを得ない状況になってしまいる。
気づいた時にはもう手遅れという状況である。
症状が出ないうちは、健康診断の尿検査や血液検査で発見されることがほとんどであるので、きちんと健康診断を受けることが大切である。
最近 健康診断データ見ましたか?
腎機能の検査は?
血液検査とは
1. 血清クレアチニン(Cr)値(正常値:0.5~1.0 mg/dL)
腎機能の指標として一般に使われている。
クレアチニンは筋肉から血液中に出て腎臓から尿に排泄される。腎臓の機能が低下すると、クレアチニンを体の外に出せなくなるため、血液中のクレアチニンの濃度が高くなる。
ただし、筋肉量が多い人ではもともと濃度が高く、筋肉の少ない人は低くなる傾向がある。
2. 体の中に水がたまる
水がたまると、体がむくんだり、肺に水がたまると息が苦しくなってしまいる。
また、血 圧も上がっり、体重が増加してしまい水がたまると、体がむくんだり、肺に水がたまると息が苦しくなってしまいる。
また、血 圧も上がっり、体重が増加してしまいる。
水太りと間違わないようにね。
3. 血清尿素窒素(UN)(正常値:5~20 mg/dl)
タンパク質が分解されてできる老廃物である。
腎臓で、血液から濾しだされて尿の中に排泄されるが、腎機能が悪くなると体の外に出せなくなるため、血液中の濃度が高くなる。
もう一つ尿検査は
1. 尿タンパク
タンパク質は腎臓の濾過器の穴をくぐりぬけることができないようになっているため、尿中へタンパク質が漏れることはごくわずかである。
このため通常は、尿中のタンパクは微量であるが、腎臓の機能が悪くなると、濾過器(糸球体)にも支障が生じ、漏れないはずのタンパクが尿の中へ漏れてしまいる。
おしっこを試験紙にひたして、色の変化で尿の中にタンパク質が出ているかチェックする 。
2. 血尿
赤血球も、タンパク同様、濾過器(糸球体)の穴を通ることはわずかでしかあらないが、糸球体が障害されると、赤血球が尿の中に漏れ出てしまいる。
漏れる赤血球が多ければ、尿の色は赤くなるが、少量の場合見た目は赤くならず、一見正常のようにも見えることもよくある。
健康診断などでは尿を試験紙に浸して、色の変化をみたり、尿の沈殿物を顕微鏡で観察して赤血球の有無を調べる。
また、腎・尿管・膀胱などに、結石や腫瘍がある場合も、血尿が出ることがある。
3. クレアチニンクリアランス(正常値70~120 mL/min)
入院による検査が必要。
治療は
腎不全は、発症するまでの期間で、急性腎不全と慢性腎不全に分けられる。
急性腎不全
その名の通り、それまで正常であった腎臓の機能が急激に悪化するもので、血清クレアチニン値が1日0.5mg/dL、血清尿素窒素が1日10mg/dL 以上上昇することが目安となる。腎臓の機能が元にもどり、
治療が必要ではなくなることもよくある。
血清尿素窒素(UN)(正常値:5~20 mg/dl)
タンパク質が分解されてできる老廃物である。腎臓で、血液から濾しだされて尿の中に排泄されるが、腎機能が悪くなると体の外に出せなくなるため、血液中の濃度が高くなる。
慢性腎不全
数ヶ月から数年の長い経過で腎機能の障害が徐々に進行するものである。病期(病気の進行具合)は、第1期~第4期に分けられている。
第1期(腎予備能減少期)
腎臓の機能が、正常~50%まで減少した時期。この段階では、まだ体のバランスはほぼ正常に保たれており、症状もほとんどあらない。
第2期(代償性腎不全期)
腎臓の機能が、50~30%に低下した段階。尿を濃縮することができなくなってく。そのため、軽度の貧血を認めるようになる。
第3期(腎不全期、非代償期)
腎臓の機能が30~5%に低下し、老廃物がたまりやすくなり、電解質やpHのバランスが崩れてく。
第4期(尿毒症期、末期腎不全)
腎臓の機能が5%以下となり、尿がほとんど作られなくなるため、いろいろな症状が出現し、放置すれば死に至ります(尿毒症という)。
さー 病院へ行って調べてもらおう。